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ファンティーヌ

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レストランの隣のテーブルで食事をしていた、
私と同世代のお母さんたち。

「この前、娘の寝顔を見たら、小さい時と変わっていないなぁと思ったのよ。
もういい年齢なのにねぇ」

「そう。私も寝顔を見てみようかな」

「きっと、変わっていないわよ」

聞こえてきた会話にほっこり。

でも、すぐに悲しくなってしまったのよ。

ファンティーヌは、
コゼットの寝顔を見る夢が叶わなかった…。

どんなに無念だったのか、って。

こんな不幸な女性を出しちゃいけない。

不幸になっちゃいけない。

「もう大丈夫、コゼットは幸せになったから」と、
ファンティーヌに語りかけながらの舞台です。

私の『レ・ミゼラブル』

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今年の7月に、日本で翻訳出版された、
『世紀の小説『レ・ミゼラブル』の誕生』
(デイヴィッド・ベロス)。

大切な友人、Tちゃんが出版を教えてくれたの!
大感謝よ~。

あまりにも、お馴染みのコゼットが表紙になっていたので、
ちょっと抵抗あり。

はずしてみると、私の好きな赤。

上品な装幀。

こうでなくっちゃ。

「ユゴーが第二部第一篇で伝えたかったことの意義、
および、それが今日にいたるまで、批評家、舞台と映画の製作者、
翻訳者、編集者から軽んじられてきたことに鑑み、
真のスタートから始まる新しい映画版を提案したい。
それはこんな具合になる。」(P.217)

とあって、その後にはデイヴィッド・ベロス氏が、脚本を少し書いている。

なるほど、こうでなくっちゃ。

で、私の『レ・ミゼラブル』。

舞台を観た後に、
本を読んでみたいって思ってもらえるように書きました。

上演時間には限りあがあるし、
思い切って(泣く泣く)カットしたところも多くあるんだけど、
原作重視で、納得の構成。

ミュージカルや映画を知っている方は、
え?そこを読むの?
え?そこはそうなるの?
え?そこを歌うの?
になると思う。

はいここです、みたいな。

絶対に、「軽んじたくない」芯となる部分は、
しっかり押し出しています。

ユゴーを敬愛している私にとって、
過度な演出や、原作とはほど遠い、
ゴシップ的な人物像が描かれている作品の存在は、
悲しくなるのよ。

こんな“レ・ミゼラブルの表現者”が、
日本にいてもいいんじゃない?

……と、初演なので、ちょっとした打ち明け話。


生まれての虹は希望

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ここからどんどん色がついて、
数分後には二重の大きな虹に。

6日早朝の大阪。

屋根のブルーシートが痛々しい風景の中、
力強く架かったアーチ。

様々あっても、幸せな未来を信じたいよね。

溢れる情報に溺れないように。

自分の目で見極められるように。

濁りない空の本物の虹は、
誰にも消すことができないから、大丈夫。

安心して、前に前に!


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ひかり 

Author:ひかり 
現在、朗読とサズ(トルコの民俗楽器)の弾き語りで活動中。
日本語のオリジナル曲を歌っています!

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2020年2月16日
堺市立東文化会館
フラットホールにて
詠語りコンサート「アンナ・カレーニナ」
※終了しました

2018年11月18日
堺市立東文化会館
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詠語りコンサート「レ・ミゼラブル」
※終了しました