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「まだ遠い昔の出来事」

東京を軸に活動し始めた頃、空き時間がもったいなくて、ジャズギターを習いに行ったの。
ピアノは弾いてたものの、音楽の空間が懐かしくて、楽しくレッスンに通ってました。
ギターで、色んな曲を練習するようになって、ずっと、封印してた歌をやり始めたんだけど、嬉しくて仕方なかった。
ちょうどその頃、子ども向けの朗読会を企画していて、ギターの先生に、お客さまが入るまでの間、演奏してもらおうと思ったの。どうせだったら、オリジナル曲を作ろうと、ピアノに向かって、絵本を広げた途端、歌ができてしまいました。
20年ぶりの曲作りだったんだけど、湧き上がる言葉とメロディが止められなくなってしまったの。歌う気は全くなかったけど、もうやるしかないっていう状況になって、急きょ、構成を変更。「赤いろうそくと人魚」の朗読に歌を織り込む舞台。「絆」と「悲涙」(「赤い声」改め)を、先生のギターで歌ったの。
曲がどんどんできて、止まらない状況に、すっかり歌をやりたくなった私は、弾き語りじゃなくて、バンド編成で活動したくなって、先生に協力をお願いして、準備を始めました。
朗読と音楽をくっつけることは、色んな人がやってたけど、オリジナル曲の人は、ほとんどいなかったから、
意欲満々。それで、CDを作ってプロモーションをしようと思った。
ギターの先生とユニットを結成して、朗読とも絡めた形で、セミナー会社にも売り込む戦略でした。歌だけのライブも展開するつもりでした。
音楽の世界は無縁だったから、わからないことだらけで、大阪で音楽に携わってる、あるプロダクションのマネージャーに連絡を取って、相談しました。昔、一時期お仕事をしたことがある人でした。その人を全面的に信頼して、制作をお任せしたの。ギター1本で取りたいと言ったら、プロのアレンジャーに頼んで、伴奏を入れてもらった方がいいと言われました。
「ひかりさんは音楽のこと、知らないでしょ」との言葉に、もっともだと思ったから。アレンジャーさんは、そこそこ活動してる人で、2曲で大きな金額を提示されたけど、それでも安くしてもらってるとのことでした。私は大手の事務所の所属じゃないから、お金は先払い。そのまま、順調に進むことを信じてたんだけど、小さな「ひずみ」が起こり始めました。
私にとってはデビューの大切なCDだから、命をかけるぐらい真剣。「NIGHTWALKER」は、やっぱりアコギだけで歌いたくて、アレンジを1曲だけにして欲しいとお願いして、残りの1曲のアレンジを依頼したの。大阪でも、舞台を企画して、表面上、着々と進行してるかのように見えました。
 東京と大阪を行ったり来たりで、家事との両立もあって、どこかで、私のバランスが狂い始めてたことに、
気づかせてくれたのは、ダーリンでした。
感性の仕事をしてる私が、裏の企画を平行して進めること、しかも、大きな賭けをすることは、とても難しくて、「男社会」の音楽の世界で、私が「女」だということも手伝って、色々な流れの渦が起こりだしたの。ダーリンの愛情が、私のバランスの崩れに歯止めをかけてくれました。
ダーリンは、心の底からの声で、私のこの計画に反対しました。もともとダーリンは通信業の会社を経営していて、私の仕事には関わってなかったの。でも、口をはさんだのは、私の精神状態が、クタクタだったから。
夫としての愛情からでした。
冷静に判断ができるようになったら、未来が見えなくなった。どう考えても、ギターの先生とユニットを組むことにも、平和な夢を描けないし、納得のいかないアレンジで、歌を入れることもできない。
ギターの音入れまで進んでいた段階で、先生にお詫びをして、白紙に戻してもらいました。
もちろん、お礼はお支払いさせていただきました。
いよいよ、私の歌入れの日の前夜、ボロボロに疲れて、声が出なくなってたけど、CDだけは作らなきゃというダーリンの応援で、形を決めるためにピアノの前に座りました。
でも、いくら伴奏をつけてみてもしっくりこなく、何気なく歌を口ずさんだ時、ドキドキしたの。
それで、アカペラでやってみることにした。(まさか、それが私のスタイルになるとは、この時は思ってもみなかったんだけどね)
当日、仲介役のマネージャーさんに、正直な理由を言って、アレンジャーさんの打ち込みの伴奏のキャンセルをお願いしました。困惑した彼は、「今後、一切、僕に連絡を取らないでほしい」と言い残して、処理をしました。ドタキャンをした私は、何人かの人に、迷惑をかけてしまって、お詫びしてもし切れないと、自分を責めました。
疲れがピークだった。でも、夢だったCDだから、声を振り絞って、「NIGHTWALKER」と、「終止符」を歌いました。
レコーディングが終わった途端、私は倒れてしまいました。
結局、アレンジ料は戻って来ませんでした。伴奏ができた1曲はともかく、キャンセルした曲の分の返金がないのはおかしいと思った。契約書を交わさなかったので、何も言えません。おそらく、“迷惑料”だとか言われるのでしょう。そのマネージャーさんは、今も、たくさんの芸能人やミュージシャンとお仕事をされています。アレンジャーさんは、CDを発売したり、ライブをしています。きっと、私のことは忘れているでしょう。

たくさんのお金を使ってしまって、長い間、後悔だけが残りました。本当に、愚かでした。
何も見抜けなくて、「ひかりさんは音楽を知らない」という一言に、弱くなってた。
人と話せなくなり、誰にも会えなくなって、ダーリンが側にいてくれると立てる、という異常な状態が続きました。(今は、元気いっぱい生活してることは、皆さんもよくご存知のはず)

朗読も続けられず、カンパニーを閉じることを決めました。私なりに精一杯運営してきたけど、仲間の一人は、私が朗読をやめてしまうことで、裏切られたと言って、去っていきました。教室の皆さんには、最後の舞台をご提供して、思い出を作っていただきました。やれる限りのことをさせていただきました。コンクールは、その前年に個人運営の限界を感じていたので、終えることに抵抗はありませんでした。

CD制作に関して、ご迷惑をおかけした方々には、何度もお詫びをしました。
マネージャーさんとアレンジャーさんにはその時のお詫びだけです。それ以上謝ることはないんだもの。
ギターの先生には、あれ以来、お会いしていませんが、またどこかでお会いしたら、「そんなこともあったなぁ」って笑ってくださると信じています。音楽学校のマネージャーさん達や、他の生徒さん、ボーカリストの方にも応援していただいてたなぁ。朗読の舞台にも、たくさんの方に来ていただきました。その節は、ありがとうございました。「生徒」になるのは、楽しかったです。
CDの制作会社の方々とは、おつき合いが続いていて、ミキサーさんも、ジャケットのデザインの方も、ずっと同じです。切れなかったご縁。これは私にとって、本当に嬉しいことなの。

どの世界にも、いい人と悪い人がいることを、情けないけど、こんな年齢になって学びました。
「お金」のことも学びました。「感情」を当てにして生きていくことは、間違いを犯す可能性が高いことも学びました。芸能界という華やかな世界にいると、知らないうちに、傲慢になっていくことも学びました。だから、常に自分を律していかないといけないことも学びました。

私は、絶対、誠実に生きていこうと決めてる。もし、失礼があったり、不備があったら、いいかっこうをせず、謝ります。改善することを心がける。言うべきことは言う。

時が経って、このことを、ここに書こうと思えるようになりました。
ここは、誰の目に留まるかわからないから、書かないこともあるけど、今日は、私の心の判断で、書けることを書きました。

この経験は、「財産」。
本当に、こう感じるようになれたのは、今日です。
だから書きました。
忘れようとは思わないし、あの頃があるから、今があるんだしね。
デビューシングルの「NIGHTWALKER」は私の始まりのCD。
忘れないためにも、作って良かった。

お馬鹿な私だけど、自分の「声」と「言葉」へのこだわりは、
誰にも任すことができないし、譲れない。

今、ダーリンと二人で、「HIKARIワールド」に夢をかけています。
「太陽の子ども」には、私の憧れを託しました。
「太陽」のような、あたたかい人間になりたい。

もうすぐCDが出来上がるの。早く、祝杯を上げたいな。

は~っ。
もう、こんな長いブログは書くのはやめたいもんです。
もし、読んでくださった方がいらっしゃれば、ごめんね。

今夜は、RJサンデーセッションだよ!
いつもの皆さんにお会いできるのが楽しみ。
今から、選曲に取りかかりますっ!
よろしくね!
公演・楽曲等のご案内

ひかり 

Author:ひかり 
詠語り人ひかり
(うたがたりびとひかり)と
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★公演のご案内★

2020年2月16日
堺市立東文化会館
フラットホールにて
詠語りコンサート「アンナ・カレーニナ」

2018年11月18日
堺市立東文化会館
フラットホールにて
詠語りコンサート「レ・ミゼラブル」
※終了しました

★楽曲のご案内★
(SWAN SONG INCより)

セカンドシングル
『僕が愛する道』完成!
試聴はコチラ 楽曲試聴
※2018年9月5日リリース

『愛しいあなたへ』『僕が愛する道』は、Amazon、iTunes、レコチョクなどの大手配信サイトからご購入いただけます
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